「えーー、なんで俺はダメなんですかー?」
また、珠貴のアホな声がして意識が引き戻される。
「なんでって、未成年だもん。ハンザイじゃん」
え。
「じゃあ俺が未成年じゃなきゃいいんですか?」
「あーもーほら、珠貴くん、お皿終わったらレジ!お客さんきてるから!」
「あ、はいっ!」
『未成年』て。
大して変わんないじゃん。
たった3歳差なはずなのに。
まるで珠貴だけじゃなくて、俺にも言ってるような、そんな気がした。
高校生は恋愛対象になんかならないって。
そう言われてる見たいな。
……最悪。
告白してもいないのに振られた見たいな。
そもそも、告白するつもりなんてあったのかもわかんないけれど。
珠貴が来てろくなことねーじゃん。
クソ。