これも気をつかっている、って思われちゃったらいやだな。本心だから。
うまく伝えられたならいいなあと思うんだけど……ちゃんと言えてるかな。
「おなじ……っ!」
突然に大声を出した花乃に、篠山くんが首をかしげた。
「あ、ご、ごめん」
慌て出す花乃と、その慌てようにわらってしまったわたしと橘と。
手をぶんぶんと振って、「うれしすぎてつい大声が!」と説明している。
そう言ってもらえるなんて、わたしもうれしいよ。いまこの場で口を挟むと大混乱だろうから、あとでこっそり花乃に言おう。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…