「…まだ…子供はできないかもしらねーけど…そのポチがお前等を笑わしてくれるよ」



ポチは直人の胸で、ぐっすりと眠った…――




「…罠だったなんてな」

「…だよね!!」




「…でも…今があるのは恭平のおかげかもな…(笑)」

「あはは」




直人は振り向いた。


「…奈緒」



直人はあたしに顔を寄せてきた。あたしのファーストキスだと思って、目をつむった。



目をあけると、ポチの顔が視界に映った





「お前のファーストキス仮は…ポチな(笑)」


「…もーっ!!」




「これが本当」




そう言い直人は、あたしにキスをした。





大丈夫だよ 


あたしはひとりじゃない 





隣にあなたがいるから 



明日も輝いている…――





     ― 終わり ―