あたしは直人の胸の中で、ぐっすり安心して寝た。 あと一つつっかかるのは、恭平の事だけだった。 「…なんだよ、二人して」 あたしと直人は、恭平の家に行って、言うつもり…だけど… 「…実は俺…やっぱり奈緒のこと…好きなんだ…お前から何もかも…取るつもりはないんだ…ごめんな…」 直人がそう言うと、 「…ぶっ!!まんまと罠にかかったよ、茜!!」 あ、茜?…罠!?