「…好きだ」 濡れた髪に吹いた、冷たい夜風。 …振り向いたら…直人の真剣な顔が見えた… 「…恭平に気使っても…俺は奈緒の事…あきらめられないから」 直人は、あたしを後ろから抱き締めた。 直人の匂いに…直人の温もり。 安心した。 ずっと、この腕に包まれていたい。 永遠に…