「俺はお前の事、大好きだった」
エレベータを閉めて…直人って呼ぶ奈緒がいた。
奈緒…奈緒…
俺は、恭平に話をつけに行くことにした。
俺はインターホンをならして、笑顔で出てきた恭平の胸ぐらをつかんだ。
「…おい、恭平…お前が奈緒を幸せにしてやれるなら…何もいわねーよ。奈緒泣かしたら、殴るじゃすまねーから…」
俺は胸ぐらをつかむ手を離して、頭を下げた。
「お願いだから…あいつは…もうひとりぼっちなんだよッ!!お前もいなくなったら…あいつ――ッ。だから!約束してくれッ!」
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