あたしは直人の連絡以来、恭平か直人か…どちらが好きなのかわからなくなった。

恭平は、直人が好きなんだろって言ったけど…

恭平のことも好き…



わからない。だから、あたしは久しぶりに会いにいくことにした。

…二人に、



「もしもし恭平?」


あたしは直人ではなく、なぜか恭平に電話している。


《ん?》

「…今から…会いに行っていい?」

《…大歓迎!》



恭平の嬉しい言葉が…あたしまで笑顔にさせた。



「ありがとう…じゃあ…」
《その前にさ…奈緒に話あるんだ。だから俺ん家来てよ、知ってるよな?直人のマンションの六階の五号室だからー》




話?なんだろう…



「わかったー!」