「――…き、恭平。もうそれだけで存在感じたから…いいよっ、ありがとうっ」

顔がアツイ…―、実際恭平は…あたしの事、どう思ってるのかな?



《♪〜♪〜♪〜》


「あ、わりぃ、俺だ」



恭平は携帯を耳にあてた。


「もしもし?…おーっ、そっちは元気?……あれからもう六年だな。直人。…織さんが…死んでから…」



…織って…六年前って…直人って………


もしかして…恭平は…

お母さん…織の知り合い?


直人っていうのは、あたしの友達の中にいたし…