「…奈緒…そろそろ帰るぞ…」

「…もう会えない…?」

「え?」



「死んだ人には、もう―」
「奈緒、今はお前のお母さんはもういないッ!」


頭が…回らない 

だってあたし、

二十歳ぐらいになったら

あえると…




「…なんで…泣く?…俺…お前の彼氏じゃ…ないんだよ…もう…自分で考えろ…」




まってよ、直人…




あたしもう 




ひとりぼっち、だ…―