委員会が終わって教室に戻ると、奈穂と若菜はまだくだらない話に花を咲かせていた。

「おー」
「おー」

二人は私に気付く。

「来週から毎週火曜日、昼休みに図書室来て」

私は自分の席に座りながらそう言う。

「は?なんで?」

若菜が半笑いで反応する。

「私と麻木蓮が受付当番してるから」

二人はなぜか喜んだ顔して顔を見合わせてる。

「まじで?すげー刺されそうなポジションゲットしたね」

奈穂が目を輝かせて言った。

「知らなーい。興味ないし」

天井に目をやる。

麻木蓮、モテそうな顔してたなーなんて思いながら。

麻木蓮のこと狙ってる女子が図書室に殺到するんだろうか。

それを考えただけで、なんだか受付が面倒になった。