お互い家の前に着いて、


晃は私が家の中に入るまで

手を振ってくれた。

こ じゃあな!またあした〜

そう言って晃は

呆気なく家に戻って行った。


さっきまで幸せの絶頂だったのに、


またあした



なんて言う呪いの言葉のせいで、


気分は最悪


リビングから二階につながる階段を

荒っぽく蹴り上げて、

に部屋に戻った。


息が苦しい。

喉が痛い。


気がづけば右手にカッター


左手には血が流れていた。

いつもこうだ。

その時、

スマホに着信が入る


私はそれを取って

受信のボタンをおそうとした矢先、


左手から血の匂いがして、


意識が朦朧とした