「あ…あの……」

春陽が口を開く
俺と紫は春陽の方に振り返る


「あの…お兄さんですか?
私理人くんの高校の…」
「お兄さんって!違う違う!!」

紫が春陽の言葉をさえぎってそのまましゃべりだす

「まー小さい頃から一緒だしそんな感じだけど…

ま、理人みたいな男前が弟だったら自慢しまくるけどな」

紫が鼻高々に言う
「で、理人と同じ高校?」
「あ!はい 加藤春陽と言います よろしくお願いします」

「俺は高山紫!こう見えて24才 よろしく」

「えっ!見えないですね
私より年下かと思ってました」


「…えっ?」