「よし!!花心行くぞ!」
「キャン!!」


「気を付けて行ってこいよ─」
今日も暑いぞと、おじいちゃん

後ろを振り返ると母さんとおばあちゃんも縁側に立って僕達を見送っている
僕は笑顔で手を振った


たんぼに囲まれた1本道を僕達は並んで歩く

時折花心が小鳥や虫を見つけては走りだしたり道草をする

僕はその様子をずっと見つめる


そして僕達は川原の土手までやってきた

浅瀬の小さな川の側に大きな1本の木

その近くには小さな橋が掛かっている

心地よい自然を感じれるこの場所は僕達のお気に入りの場所だ