今年のバレンタインに有恵に告白された
俺はこの子も他の子と同じなんだと軽くあしらった
でも
有恵は違った……
───────
─────
「私…市川くんが好き!!周りのミーハーな子たちとは違うの!!
あの日から……ずっと見てたの」
「あの日…?」
「うん…市川くんは気付いてないと思う
1年生の6月だよ 雨が続いていた日……あの日公園で子犬抱いてたでしょ…」
あぁ……あの日
俺はどしゃぶりの雨の中急いで家に帰ろうと公園を横切ろうとした
その時降りしきる雨の音に交じってかすかに子犬の泣き声がした
俺はこの子も他の子と同じなんだと軽くあしらった
でも
有恵は違った……
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「私…市川くんが好き!!周りのミーハーな子たちとは違うの!!
あの日から……ずっと見てたの」
「あの日…?」
「うん…市川くんは気付いてないと思う
1年生の6月だよ 雨が続いていた日……あの日公園で子犬抱いてたでしょ…」
あぁ……あの日
俺はどしゃぶりの雨の中急いで家に帰ろうと公園を横切ろうとした
その時降りしきる雨の音に交じってかすかに子犬の泣き声がした