「…どのくらい?」
しばらくの沈黙の後
僕は振り絞って声を出した


「…1年半くらいかな…」
悲しく笑う春陽
そしてそのまま言葉を続けた

「夢だったんだ…留学 だから英語も頑張って勉強して…やっと夢が叶うんだ…」

そう言う笑顔の春陽………


「……どうしてそんなに悲しい顔してるの…?」
「えっっ!??」
僕から出た言葉に春陽が驚く
だって…本当にすごく悲しい顔をしている
分かるんだよ…
毎日ず─っと見てたから

笑顔だけど
本当の笑顔じゃない

なんで?
夢、叶ったんだろ…?