その日から俺の本当の闘いが始まった


免疫のない体は様々なウイルスに蝕まれ、俺は毎日高熱にうなされる

咳をしすぎて血を吐く日もあった

一週間という短い時間は、もともと弱っていた俺の体を衰弱させるのには十分だった


父さん、母さんは毎日のように俺に会いに来てくれた
もちろん春陽も

田舎からおじいちゃん、おばあちゃんも来てくれた


俺の手を取って涙を流すおばあちゃんに俺はどうすることも出来なかった

俺の手にはもう握り返す力さえ残っていなかった


それでも俺は笑い続けた
笑顔は絶やさなかった