いつものようにあの木の下で会っているときだった



あれ?春陽の様子がおかしい…
ってか元気が無い



時折、遠くを見つめながらぼ─っとする
参考書に視線を移しては悲しそうな顔をする
春陽に気付かれないようにいつも見てたから…

分かるんだ…
春陽の様子が気になって集中できない
僕は思い切って聞いてみた

「春陽…?どしたの?なんか…元気ないね」

春陽はゆっくりと僕の方を向き悲しそうな顔で笑った
「………………
…うん…
実はね………」





僕は………
目の前が真っ暗になった

そんな……

春陽の夏休みは今日で終わりだなんて……

春陽は遠い外国に行く
留学だ……