「ちょっと熱っぽいわね…」


朝から体がだるく食事も取れなかった俺
心配した母さんが俺の体温を計り、言った


「しんどくない?病院行く?」

「大丈夫…心配かけてごめんな、母さん」

俺は薬を飲み、ベッドに潜り込みながら小さくつぶやいた

「何言ってんのよ…早く直しなさいよ」


俺の言葉に母さんの涙腺がゆるむ

「お母さん今から仕事だから、紫くんの所に理人のことお願いしておくから……何かあったら電話してね」

母さんは俺の携帯を枕元に置いて出ていった


はぁ…今日は春陽と映画見に行くはずだったのに…

あ…春陽にメールしとかないと…

俺は枕元の携帯を手に取り、春陽にメールを送った

春陽からすぐに返事が返ってきた