俺たちは慌てて離れる


「紫…!」
「あ─もう…早く入れよ」
紫は苦笑いしながら病室を指差す


真っ赤な顔をしたまま春陽が中に入っていく



俺も続いて中に入ろうとした時、紫に肩を掴まれる


「理人………絶対幸せになれよ……!!俺もお前に負けないくらい幸せになってやる」


……紫

「…分かってるよ お前には負けないからな!」



お互い顔を見合わせて笑い合う


紫………


誰よりも俺のことを理解してくれてる頼もしい兄貴



ありがとう……


俺たちは病室の中へと入っていった