「理人…今までごめんね」


有恵がやっと俺の方を向いてそう言った

「有恵は悪くない…俺がはっきりしなかったから……」

俺はうつむく…
すると突然、有恵が俺の手をつかんだ

「理人!!私は理人のこと好きだった!後悔なんかしてないし幸せだったよ!
私は……
春陽先生を思ってる理人のことがずっと好きだったんだよ……」

そう言うと有恵はニコッと笑う
優しい笑顔…
心からの笑顔だった……