そこに写っていたのは





黒髪で

さらさらロングの



春陽先生だった………




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「だから理人は黒髪ロングの人を目で追わなくなったんだって気付いた
ずっと春陽先生のこと好きだったんだって………」

有恵が涙を流しながら静かに語る

「それを知ったのは
理人が倒れたあのデートの前の日だったよ………」

有恵とデートをした日を思い返す
だから元気がなかったんだ……