「春陽、俺有恵とはちゃんと別れる…だから待っててくれる?」


有恵にはちゃんと全てを話そう…
分かってもらえなくてもいい
有恵には何も隠したくない…
病気のことも、俺の素直な気持ちも……



紫にも……
ちゃんと謝ろう

自分の気持ちを隠していたことを……




春陽の手を取り砂浜を並んで歩く

「春陽…俺、夢見つけたんだ」
「何?」



俺は立ち止まり海を見つめた