「春陽……」


ぎゅっと春陽を抱き締める
ゆっくりと春陽の手が俺の背中に回り、優しく俺を抱き締める


俺の胸に顔をうずめている春陽


俺たちは海の中で抱き合った



「春陽……」

俺の声にゆっくりと顔を上げる春陽

「ふっ……(笑) 何で泣いてんだよ……」

「だって………

理人くんが泣いてるから…」

「えっ……」


俺は自分の頬に触れる
俺の目からは涙が溢れていた


「…泣くのはね生きてる証だよ…理人くんには心がある…理人くん…生きてるんだよ………」




俺はもう一度春陽を抱き締めた