外が少しずつ明るくなってくる


カーテンと窓を開け、そのままベランダに出る


涼しい風が吹き、ぐちゃぐちゃの俺の頭をすっきりとさせる


日が昇ろうとする空を見た瞬間に思い出す



海……



朝日はあの時の海にとてもよく似ていた





……行ってみよう
何か答えが見つかるかもしれない

このまま悩んでいるよりはマシなはずだ




俺は決心した



ずっと置きっぱなしにされていた服を手に取り、急いで着替える

カバンを手にするとまだ誰もいない静かな病院をこっそりと抜け出した───