振り返るとそこには紫がまだ病室に残っていた

「…紫
悪い…一人にして…」
そう言いながらベッドに腰を掛ける


紫は俺に近づいてきて何かを差し出す


「…コレ…理人に
ずっと渡したかったけど渡せなくて…」

紫は俺に茶色い封筒を手渡した

「…俺…本当は知ってたんだ 最初から…気付いてた

でもずっと知らないフリをしてた……」


何の話…?


「それ…すげぇ感動した

気持ちの整理に時間かかっちまったけど…

理人!!負けんなよ、病気になんか…俺応援する!頑張ろうぜ!」


………紫…


「…俺も帰るわ
また来るから!」


紫は片手をあげ、そう言い残すとゆっくりと病室を後にした