しばらく空を見つめた後
俺は涙を拭ってベンチから立ち上がり屋上を後にした
重い足取りでゆっくりと自分の病室へと戻る
「理人!!!」
ドアを開けると目を真っ赤にさせ涙を流している母さんが俺に駆け寄ってきた
部屋の中には父さん、おじいちゃん、紫がいた
「遅いから…どこに行ったのかと心配してたのよ……」
母さんが泣きながら言う
父さんとおじいちゃんも目にうっすらと涙を浮かべている
紫はただうつむいているだけだった
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…