不思議と俺は冷静だった…

「患者本人に真実を話すということは病魔と向き合って闘っていく強い意志が必要なんだ…
少しでも力になりたい!
理人くん頑張ろう!!」


先生の言葉は素直に嬉しかった



そして
周りの存在も……



父さん、母さん、おじいちゃん………




先生との話を終えると俺は病室には戻らずに屋上へと向かった


屋上の扉を開けると眩しい光が差し込んだ

朝降っていた雨はいつの間にか止んでいた


もう7月…

梅雨もあけ、季節は夏になる