母さんの手が再び止まる

「ごめんね…お母さんちょっとお花のお水替えてくるわね」

そう言って病室を出ていった


何なんだよ…一体…


母さんはなかなか帰ってこなかった

1時間くらいが過ぎた頃

「ごめ─ん理人、ちょっと知り合いに会って話し込んじゃってた」
やっと母さんが戻ってきた


俺は嘘だと分かった…
だって母さんの目

真っ赤だよ……



「ねぇ母さん……

正直に言ってくれよ……俺何なの?何か悪い病気なの?」

母さんの肩がわずかにビクッと動いた