振り向くとそこには驚いた顔をした有恵が立っていた

「……先生、ど─したんですか……?」

「えっ?…紫さんから聞いて…理人くんのこと心配だったし…」
「わざわざありがとうございます!!でももう大丈夫です!
理人も元気だし、彼女の私がちゃんと付き添ってますので」

有恵は俺の隣にきて腕を組む

言葉には少しトゲトゲしさを感じた


「有恵…?」



「ごめんね…お邪魔だよね!私そろそろ帰らないと…」


春陽はカバンを手にして病室を飛び出していった