「とりあえず問題はなさそうですね あとは検査の結果次第ですぐにでも退院出来ますよ」

先生はそう言って病室を出ていった



「理人─……あんまり心配かけないでよ…お母さん今まで見たことない検査ばかりでもう…本当に…」

母さんはずっと泣いていた
「…いい年して泣くなよ…」
「いくつになっても涙が出るのは仕方ないでしょ!枯れないんだから…」

といってまた泣きだす


あ─もう…どっちが子供か分かんないじゃん
そう言いつつも俺の顔には笑顔…
心配してくれる人がいるという喜びかな


「理人…大丈夫かい?」
ドアを開けて入ってきた人を見て俺は驚く