その後たわいのない話をして俺たちはそれぞれの部屋へと戻っていった

紫の口から春陽の名前が出なかったことが幸いだった



この日の夜
俺は夢を見た

懐かしい懐かしい
昔の夢を…

あの頃の俺は無邪気だった

誰に気兼ねするでもなく真っすぐだった
自分に正直だった……



ねぇ春陽………

あなたは覚えていますか?

あの頃の事を…



あの日の
約束を…………