「…わりぃかよ」
ぎこちないのと照れ臭いので俺はそっけなく返事をする


「あ!写真といえば…あの時の写真出来たぜ…現像出すのに時間かかっちまって昨日やっと」
そういって紫は写真の入った封筒をピラピラと見せる

「…見る?」

紫の質問に俺はしばらく考えて答えた

「いや、いい……」
あの写真には……俺の思いがつまっている
見たくなかった


俺はこの時全然気付いてなかった

少し考えれば分かるのに…

紫はあの写真を見ていたことを………