「クゥーン……」

花心?
後ろから花心が何かを加えて持ってきた


「あ!私の参考書!拾ってくれたの?ありがとう」
そう言って春陽が花心を抱き締める

よく見ると自転車の周りに何冊か本が散らばっている

「…イングリッシュ?全部英語の本だね?」
英語の参考書から英語でかかれた本がたくさん落ちていた

中学に入って英語を習い始めた僕にはそれだけしかわからなかった

正直英語は苦手だ……


「英語の勉強してるの 英語が大好きで…」

春陽は英語が好きなんだ…
「あ!!じゃあ僕に英語教えてよ!!夏休みの宿題なんだ」

「あ じゃあ今日のお詫びに…中学英語とか懐かしいな」

微笑みながら長いさらさらの髪を耳にかける春陽

その仕草
その笑顔が
なぜか眩しく見えた……