「私もうすぐ誕生日なんだ─」
「へ─、いつ?」
「6月14日!」


気が付けばもう5月も終わり6月に入ろうとしていた

「じゃあその日空けとけよ」
「理人…ありがとう」

少し涙目で笑う有恵


そんな有恵を可愛いなと思う俺は少し成長できただろうか



♪〜♪〜♪〜♪

有恵の携帯が鳴る
ごめんねと携帯に出る





「理人─!ごめん!!今日急用が入った!美嘉が失恋しちゃってみんなで励ましてあげることになっちゃったみたい…」
しゅんとする有恵

有恵の頭にポンッと手を置きよしよしする

「たまには友達と一緒にいてやれよ 有恵にとって大事な友達だろ」
「…理人…///」

みるみる赤くなる有恵の顔
有恵はそのまま俺を見つめる


そして
俺は
有恵の唇に
キスをした

俺たちのファーストキス…