砂の上に腰を下ろし海を見つめる


青かった空が少しずつ色を変えていく


水平線を見つめながら俺は今日一日のことを思い返していた



思い出すのは



春陽の笑顔だけ……



俺の心に十分に焼き付いている春陽の笑顔


俺の心の中には春陽しかいない

このまま有恵と一緒にいることは…
有恵を傷つけるだけ…

たとえ紫とライバルになろうとも春陽をもう失いたくないんだ……