俺たちはそのまま遅めのランチを取った


「この後どうしよっか?」
紫の言葉にしばらく沈黙になる

俺はあることを思い出した

「…海」


俺の言葉にみんなが顔を見合わせる
「いいね」
「海行きた─い!」
「海とか久しぶり!!」


乾いた服を手に取り俺たちは立ち上がり店を後にした

「ところでどこにいけばいいんだろ?」
「さっきのお店の人に聞いてみようよ」

紫と有恵がさっきの店に戻っていった

俺と春陽は2人きりで取り残された


緊張して何もしゃべれない俺
春陽も無言だった

沈黙が流れる


「…ねぇ」
先に沈黙を破ったのは春陽だった