「よし!行くか」
紫がその場を仕切って俺たちは動きだした

紫と春陽
俺と有恵の2人になって歩きだす


「理人とデート初めて!すごい嬉しい」
浮かれっぱなしの有恵

俺は

春陽の事が気になってうわの空
春陽の方にばかり視線が行く


楽しそうに笑う春陽
上手くリードしている紫
24才の紫と22才の春陽は17才の俺から見るとやはりお似合いに見えた
俺にはそれがすごく悔しかった
俺がもっと早く生まれていれば…
どうすることもできない年の差を感じながら俺はずっと春陽を見つめていた