「みんなも名前とモデルネーム言って上げてね」
モデルネーム?
芸名みたいなことかな。
「はいはい!俺、難波龍羽!モデルネームはタツ!よろしくな!」
一番最初に叫んだのは、元気な人。
顔は野性的な、ワイルドなイケメンだ。
「天野一。モデルネームはイチだ」
一さんは眼鏡をかけていて頭が良さそう。
さっきの龍羽さんとは反対の理知的なイケメン。
「伏見千晴。モデルネームはセイ」
可愛い‥‥‥!!
とにかく千晴さんの第一印象はそれだ。
千晴さんはそう言うとプイッと向こうを向いてしまう。
そんな千晴さんの反応に、私はがーん、とショックを受ける。
ショックで固まってる私を見て、誰かがクックックと笑いながら千晴さんに近づいていく。
チャラいな‥‥‥。
ピアスの穴がいくつも開いていて、髪の毛は明るいオレンジ色に染めている。
「あんま気にしなくていーよー。千晴はツンデレで人見知りなんだよねー。小さいしー。でもデレのときは可愛いから頑張ってデレさせてみてねー。あ、ちなみに俺は黒川棗だよー。モデルネームはソウだよー。よろしくー!」
「は!?ふざけないでよ!男に可愛い言わないで!ツンデレじゃない!小さくない!」
「えー、いいじゃん別にー。事実でしょー?」
「事実じゃない!」
語尾が伸びた特徴的な喋り方をする棗さんが、千晴さんの頬をプニプニし、その手を千晴さんが少し顔を赤くして鬱陶しそうに払いのける。
仲が良いことがわかるその光景にほのぼのする。
「すみません、お騒がせしてしまって。僕は篠原香と言います。モデルネームはキョウです。騒がしいメンバーですみません。これからよろしくお願いします」
一言で言うと王子様。
それぐらい爽やかで柔らかな物腰。
顔で言ったらReoさんも爽やかなイケメンだけど、あの人は腹黒だもんね。
「あと一人いるんですけど‥‥‥。今ちょっと寝てますね。起こしてきます」
そう言うと香さんは隣の部屋に入って行ってしまった。
あとのもう一人が瀬戸悠理かな?
『起きろ!』
ドアに阻まれて、少しくぐもった香さんの声が聞こえてくる。
直後、バシンッと乾いた音がなる。
「香は怒らせたら怖いんだよなー!」
「あいつだけは怒らせたくない‥‥‥」
と、龍羽さんと一さんが話をしている。
香さんは怒らせたらダメね、ふむふむ。
脳内にあるメモ帳に記録する。
「真紘も怒らせないように気をつけなよ」
千晴さんがためらいがちに忠告してくれる。
嫌われてるのかもとへこんでた私は、千晴さんが自ら話しかけてくれたことに少なからず喜んだ。
「お前、モデルネームはどうするんだ」
一さんが気にかけてくれる。
名前から察するに、モデルネームは自分の名前の漢字一文字の音読み訓読みを変えているのだろう。
「そうですね、名前が真紘なので‥‥‥」
そこまで言ったとき、
「お、きたねー」
棗さんの声でその話は中断した。
‥‥‥六回目。
もういいよ、このネタは!
ガチャリ、と隣の部屋のドアが開く。
「あのさ、一人で歩いてくれない?」
「んー。眠い‥‥‥」
香さんに肩を貸されて歩いてくる人物は、やっぱりというか、案の定というか、瀬戸悠里だった。
ウトウトしていて、今にも寝てしまいそうだ。
モデルネーム?
芸名みたいなことかな。
「はいはい!俺、難波龍羽!モデルネームはタツ!よろしくな!」
一番最初に叫んだのは、元気な人。
顔は野性的な、ワイルドなイケメンだ。
「天野一。モデルネームはイチだ」
一さんは眼鏡をかけていて頭が良さそう。
さっきの龍羽さんとは反対の理知的なイケメン。
「伏見千晴。モデルネームはセイ」
可愛い‥‥‥!!
とにかく千晴さんの第一印象はそれだ。
千晴さんはそう言うとプイッと向こうを向いてしまう。
そんな千晴さんの反応に、私はがーん、とショックを受ける。
ショックで固まってる私を見て、誰かがクックックと笑いながら千晴さんに近づいていく。
チャラいな‥‥‥。
ピアスの穴がいくつも開いていて、髪の毛は明るいオレンジ色に染めている。
「あんま気にしなくていーよー。千晴はツンデレで人見知りなんだよねー。小さいしー。でもデレのときは可愛いから頑張ってデレさせてみてねー。あ、ちなみに俺は黒川棗だよー。モデルネームはソウだよー。よろしくー!」
「は!?ふざけないでよ!男に可愛い言わないで!ツンデレじゃない!小さくない!」
「えー、いいじゃん別にー。事実でしょー?」
「事実じゃない!」
語尾が伸びた特徴的な喋り方をする棗さんが、千晴さんの頬をプニプニし、その手を千晴さんが少し顔を赤くして鬱陶しそうに払いのける。
仲が良いことがわかるその光景にほのぼのする。
「すみません、お騒がせしてしまって。僕は篠原香と言います。モデルネームはキョウです。騒がしいメンバーですみません。これからよろしくお願いします」
一言で言うと王子様。
それぐらい爽やかで柔らかな物腰。
顔で言ったらReoさんも爽やかなイケメンだけど、あの人は腹黒だもんね。
「あと一人いるんですけど‥‥‥。今ちょっと寝てますね。起こしてきます」
そう言うと香さんは隣の部屋に入って行ってしまった。
あとのもう一人が瀬戸悠理かな?
『起きろ!』
ドアに阻まれて、少しくぐもった香さんの声が聞こえてくる。
直後、バシンッと乾いた音がなる。
「香は怒らせたら怖いんだよなー!」
「あいつだけは怒らせたくない‥‥‥」
と、龍羽さんと一さんが話をしている。
香さんは怒らせたらダメね、ふむふむ。
脳内にあるメモ帳に記録する。
「真紘も怒らせないように気をつけなよ」
千晴さんがためらいがちに忠告してくれる。
嫌われてるのかもとへこんでた私は、千晴さんが自ら話しかけてくれたことに少なからず喜んだ。
「お前、モデルネームはどうするんだ」
一さんが気にかけてくれる。
名前から察するに、モデルネームは自分の名前の漢字一文字の音読み訓読みを変えているのだろう。
「そうですね、名前が真紘なので‥‥‥」
そこまで言ったとき、
「お、きたねー」
棗さんの声でその話は中断した。
‥‥‥六回目。
もういいよ、このネタは!
ガチャリ、と隣の部屋のドアが開く。
「あのさ、一人で歩いてくれない?」
「んー。眠い‥‥‥」
香さんに肩を貸されて歩いてくる人物は、やっぱりというか、案の定というか、瀬戸悠里だった。
ウトウトしていて、今にも寝てしまいそうだ。