「なぁ、俺との約束覚えてる?」

「うん」

「言ってみて」

「帰ったら家で大人しくしてる」

「家にさっきまで居なかったよな?そんなに俺に怒られたいの?」

「....、だって家に居たくなかったんだもん」

「は?」

健兄が口を開いた。
「凛が帰って来てから少し口喧嘩しちゃって、だからそれで居た堪れなくなって、外に出たんだと思う、だからあんまり凛を責めないで」

「健、ごめん、少し凛と2人だけで話したいから部屋から出てくれる?」

「えっ、あぁ、分かった」
そう言って健兄は、出て行ってしまった。



ここから、地獄の時間が始まった。