「……うん。オレも好きでした」
「本当に?」
「はい、ジャンて呼んでください」
そう答えればホッとしたように、ヘニャリと笑った。かわいい。
「あ、……だから、その、」
「はい」
「……同じベッドに……、いたらヤダわ……って」
「は……」
息が止まるかと思った。なんて破壊力。
グンと胸が高鳴る。
今までだって、たくさんの女性に口説かれて口説いて、こんなの全然初めてじゃないのに、恥ずかしくって顔が熱くなる。
上手い言葉が見つからない。
スラスラと出て来た口説き文句が、臭いセリフが真っ白に消える。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…