「……そんなの、俺は納得できない」
「、」
重い空気が流れる部屋の中。
大きく息を吐いたクマさんが、言う。
「納得いかないなら、杉内」
「……」
「お前も辞めるか?」
「、」
え、
ちょっと待って……
ちょっと、
「納得できないなら、辞めてもらうしかない」
「、」
なにそれ、
杉内くんは関係ない、…
「どうする、杉内」
「……」
ねぇちょっと、
「…クマさんの下では、もう働けません」
・
・
・
「………」
「………」
なにがどうしてこうなってしまったのか。
わからずに、裏にある公園のベンチに杉内くんと座り続けた。
「ねぇ、杉内くんだけでもやっぱりクマさんに謝って、お店に戻してもらおうよ」
「……」
「杉内くんはなんにも関係ないのに、辞めるなんて絶対におかしいよ…」
夕暮れの、オレンジ色の空の下。
杉内くんは難しい顔をしたまま動かない。