「くっ、うぅっぅっ、」


こんなところ誰かに見られたら恥ずかしいのに、涙が止まらない。


どこか見られないところに移動しようとしたら、優しい声がふってきた、


「大丈夫…?」


振り返るとそこには、綺麗な顔をした長身の男の子が立っていた。


「あ、だ、大丈夫です。」


「全然大丈夫そうじゃないけど。ちょっとこっち来て。」


私は手を引かれるまま誰も使っていない教室に入った。