いや、それだけじゃない気がする…。
ギィィィィ。
パイプ椅子の音が申し訳なさげに図書室中に響き渡る。
わたしは読書をしている柳瀬くんの隣でゆっくりと英語の課題を広げる。
あーあー、無駄にカウンター高いんだよね。
静かな空間ー。
聞こえるのは私の心の声と心臓の音。
いま何時くらいだろう。
なんか変に焦ってるのかなあ。体内時計あてにならないよ。
周りを見渡しても人なんていない。
みんな部活してる時間だもんね。
それなのに私たちっている意味あるのかなあ。
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