「ゆりちゃんと仲良い子だよね??私たちも最近話せるようになったの!よろしくね!」
笑顔で手を差し出してくれる女の子。
その笑顔も、ちょっとしたことで睨み顔に変わることなんて、私が1番わかっる。
「わたしっ、急がないとっ」
2人を避けてわたしは先に進む。
「えっ?」
驚いた様子でこちらをみる2人。
いいの、無理に友達なんて作らなくて。あとで苦しむのは自分だから。
それにしても、5組専用の図書委員会ってどんなのよ。
はあ、早く帰れるもんなは早く帰りたいな。
相手の男子はどんな人なんだろう。
はあーあー。
そんなことを考えているうちに私はいつの間にか図書室の前に来ていた。