絶対相手の男子がっかりだろうなー、
こんな地味女とわざわざ放課後に2人図書室とか、罰ゲームだよね、あはは。
そして6時間の長い長い授業を終えて、ゆりと別れたあと、私は図書室へ向かう。
「ねえ!鈴村さんって言うの??」
2人組の可愛い女の子に声をかけられる。
同じクラスのー、確か、
「わたしは井口奏!」
眼鏡をかけているのに、とても明るい雰囲気を纏った女の子。
「わたしは榊原美咲!」
背が高くて目がぱっちりしている女の子。
でも、わたしは友達なんていらない。
本当の友達なんて、いないからっ!
ゆりがいれば、一緒にいる子が1人でもいればそれでいい。
1人にならなければそれでいい。