ってそれよりなんで柳瀬くんいるの?






「あれ?柳瀬くんってバスケ部?」





「そーだよ。」





目線は本のまま私に返事だけが返ってくる。






「なんで、その、ここにいるの?」





「いちゃだめなの?」





うっいちいち心にナイフが刺さる。





「そうじゃなくてー。部活行かなくていいのかなーって、」






「俺バスケ部入ってるけどクラブ優先だから
 練習は顔出さない」





あーなるほど、そーゆうことね。





「そ、そうなんだね!なるほど!」





そして沈黙。沈黙。





「リュック」





「えっ!?」





急に話しかけられて、また肩が上がる。





久しぶり、?に目が合わさる。





いや。人生で初めてなのかもしれない。





「カエル。付けてるんだ」





な!そうだ私付けたままだった!!!