「あ、うんうん!あはは、ありがと!」
そういうと柳瀬くんは私にシャーペンを返してくれる。
自分で解こうと思った時にはもう柳瀬くんは本を持っていた。
最初は、ここから訳して…
え?この後この単語なんだっけ。
あーあー、あんな状況で聞いてもわかるわけないし。
「だから、ここから訳すんだよ」
横から骨張った手が伸びてくる。
「あ、そっか!ありがとう」
また沈黙。何だこの空気。
気付いたらまた柳瀬くんをみている。
もう目の保養だあ。
この本、推理小説かな?
たしかに、柳瀬くんこういう読んでそうかも。
もうただの偏見でしかないんだけど(笑)
私なんかとこんな時間過ごして、絶対最悪だと思ったよねー、
はぁ、まあ勝手に想像をしては落ち込んで。