狼くんとの放課後図書室
恋愛(学園)
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わかこーん/著
- 作品番号
- 1610480
- 最終更新
- 2022/02/15
- 総文字数
- 38,596
- ページ数
- 90ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 2,045
- いいね数
- 0
掴んだ青春は昔から繋がっていた君でした。
放課後の2人きりの甘い時間。
「あのう、この問題教えて欲しいんだけどー、」
肘をつけてこちらを見る君。
得意のポーカーフェイスで低い声が返ってくる。
「んー、やだ」
すごい上から目線。
そしてわたしを試すようなその漆黒の目に吸い込まれそうになる。
意地悪で大っ嫌いなのに。
✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎✴︎✳︎
スッ
制服のリボンが取れて制服がはだける。
君の手で揺れるリボン。
一瞬のうちに君はわたしを盗む。
「ほら、隙だらけ」
また私だけが真っ赤で。
「鈴村には鈴村だけの良さがるよ」
一人で期待して。
大っ嫌いなのに大好きで。
「鈴村の笑顔が好きだった。」
すごくすごく遠回りをした私たち。
今日もリュックでカエルが揺れている。
あの夏、もっと早く気づいていれば……。
勇気が出ていれば、こんな結果にはなってなかったのかな?
柳瀬 詩優 (やなせ しゆう)
✖︎
鈴村 雫良 (すずむら しずら)
放課後の2人きりの甘い時間。
「あのう、この問題教えて欲しいんだけどー、」
肘をつけてこちらを見る君。
得意のポーカーフェイスで低い声が返ってくる。
「んー、やだ」
すごい上から目線。
そしてわたしを試すようなその漆黒の目に吸い込まれそうになる。
意地悪で大っ嫌いなのに。
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スッ
制服のリボンが取れて制服がはだける。
君の手で揺れるリボン。
一瞬のうちに君はわたしを盗む。
「ほら、隙だらけ」
また私だけが真っ赤で。
「鈴村には鈴村だけの良さがるよ」
一人で期待して。
大っ嫌いなのに大好きで。
「鈴村の笑顔が好きだった。」
すごくすごく遠回りをした私たち。
今日もリュックでカエルが揺れている。
あの夏、もっと早く気づいていれば……。
勇気が出ていれば、こんな結果にはなってなかったのかな?
柳瀬 詩優 (やなせ しゆう)
✖︎
鈴村 雫良 (すずむら しずら)
- あらすじ
- 地味でコミュ症な私と優等生なドS狼くん。
奇跡的になった図書委員。
昔から知っていた君との放課後の甘い時間。
冷たく接してくるくせに、たまにすごく優しくて…
誰もいない図書室の中誰にもみえないカウンターの下で視線を合わせる私たち。
こんなに近くにいたのに…私は気付かないフリをしていたんだ。
あの夏もっと早く気づいていれば。勇気があれば何か変わったのかな。
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