『 気持ちと連動しちゃう 』

団体メンバーは上位6人
私たちの学年は6人、後輩が8人


私の順位は『7位』だった。

後輩に負けた。

苦しくて仕方なかった。

悔しくて仕方なかった。
人生ではじめて部活をずる休みした。

先生は何も言わなかった。いつも通りだった。

みんなは怖いくらい気を使ってきたのに、先生はいつも通りだった。

それがすごく嬉しかった。


それでも現実は変わらなかった。

委員会の仕事もあり、しばらく部活に出なかった。

休みにうるさい同級生も何も言わなかった。

毎日「今日は委員会に行くので部活には出れないと思います」と今井先生の元へ行った。

先生の真っ直ぐな目は私を苦しくさせた。

負けず嫌いな私の心を見透かされているようだった、いつも何も気付かないくせに。

苦しさがピークに達した時、
「今日は部活終わりのミーティングだけでも顔出て。」

そう一言言われた。