7時間のフライトが 少し 不安だったけど。

昨夜 あまり 眠れなかったから。


機内食が 下げられて まもなく

私は ぐっすり 眠ってしまった。


『そんなもんだよねぇ…』

着陸態勢に入る アナウンスを聞いて

シートベルトを 締めながら 私は 苦笑する。


誰にも 言わずに 

こんなに遠くまで 来てしまったけど。

案外 1人で 何でも できるんだね。


もう 奏斗を 失うことも 怖くない。

うーん…それは まだ 強がりだけど。


カンナさんに 振り回される奏斗を これ以上 見たくない。


飛行機の窓から 街が 小さく見え始めて。


私 本当は どうしたいんだろう…


これから ゆっくり 考えよう。

旅は まだ 始まったばかりだから。